甲状腺と女人の病気

甲状腺と女人の病気

また、女人の疾患というイメージに関連して、甲状腺機能の異常が乳癌や子宮癌などを誘引するというような話も出ますが、それも誤解といえます。
たしかに、甲状腺に関する疾患の発症率は全体的に男子よりも女人のほうが高い傾向はあるでしょう。
けれど、例えばバセドウ病でも、女人4人に対して男性1人が発症しています。
橋本病でも、100人の患者中5〜7人は男性とされています。
そして、甲状腺に関する病気があったとしても、妊娠・出産・授乳などに大きな影響を及ぼすことはほとんど有りません。
そのため、自身自身に関しても周囲の人に関しても、女人である事と甲状腺の疾患とを必要以上に結びつけてかんがえる必要はない事を認識し直す必要があるでしょう。
ただし、甲状腺ホルモンは体の多様な器官を元気に動かすはたらきをするホルモンであるため、過多になっても減少しても、各器官は最良の状態ではなくなってきます。
したがいまして、全身が不調となって別の疾患にもかかりやすくなる心配はあるようです。
また、甲状腺機能亢進症でも甲状腺機能低下症でも、生理不順になる場合があるとおもわれます。
体重の激減や激増、多汗、急に暑がりになるまたは寒がりになるといった事と、生理不順が重なった場合には、女性科での受診とともに甲状腺診断をうけるとよいでしょう。
ただし、家系のなかに乳癌や卵巣癌の人が複数いる場合には、10〜19歳後半から定期的な診断をうけることが推奨しているので、その際に甲状腺診断を含めておくと安心です。